今春(平成17年)のスギ花粉の飛散は東北、北陸、甲信地方の一部を除いてほぼ終息に近づいていますが、ヒノキ科花粉の多い状態が続いています。ヒノキ科花粉の飛散が終息するのは地域によって異なりますが、概ね5月10日前後になる見込みです。
平成17年のスギ花粉の飛散は例年より1週間程度遅く、東京では2月22日頃に始まりました。関東から西の地域では3月中旬から下旬にかけてピークとなり、北陸、東北では3月下旬から4月上旬にピークとなりました。その後は スギ花粉は減少しており、西日本の各地では4月20日までにスギ花粉の飛散はほぼ終了しています。しかし、関東や東海はまだやや多い状態が続いており、北陸から東北は非常に多い状態が続いています。
一方、3月下旬からはヒノキ科の花粉の飛散が始まっています。ヒノキ科花粉の飛散開始も例年よりやや遅くなっています。ヒノキ科花粉は関東から西の地方では4月上旬から中旬前半にピークを迎え、その後も非常に多い状態が続いています。ヒノキ科の花粉は例年5月初めまで飛散しますが、今年は 飛散開始が遅れたために5月の連休中も飛散が続き、飛散の終息は5月中旬になる見込みです。各地のスギ・ヒノキ科花粉の飛散の状況と終息見込みは表−1に示すようになります。また、主要都市における4月20日までのスギ・ヒノキ科花粉の飛散量は表−2に示すとおりです。
表−1 各地の花粉飛散状況と飛散終息予測 (平成17年4月20日現在)
| 九州 | 四国 | 中国 | 近畿 | 東海 | 北陸甲信 | 関東 | 東北 | |
| スギ花粉飛散状況 | 終了 | 終了 | ほぼ終了 | ほぼ終了 | やや多い | 多い | やや多い | 非常に多い |
| ヒノキ花粉飛散状況 | 少ない | 少ない | やや多い | 多い | 多い | 非常に多い | 非常に多い | 非常に多い |
| スギ花粉終息予測 | 終了 | 終了 | 4月末 | 4月末 | 4月末 | 5月上旬 | 4月末 | 5月上旬 |
| ヒノキ花粉終息予測 | 4月末 | 4月末 | 5月上旬 | 5月上旬 | 5月中旬 | 5月中旬 | 5月中旬 | 5月中旬 |
「多い」:30〜50個、「非常に多い」:50個以上
注2)飛散終息:1平方cmあたりの花粉数が連続して0個になった場合
表−2 主要都市の飛散数 (4月20日現在)
|
地点 |
山形 |
東京 |
名古屋 |
大阪 |
広島 |
高知 |
福岡 |
|
2005年飛散数 |
5047 |
8049 |
17107 |
5397 |
2723 |
7439 |
7018 |
|
予測花粉数 |
5617 |
8227 |
14654 |
6147 |
3348 |
7341 |
5872 |
|
平均飛散数 |
2414 |
3536 |
6298 |
2642 |
1439 |
3155 |
2524 |
|
2004年飛散数 |
609 |
479 |
969 |
234 |
166 |
2178 |
190 |
注)今春の最終的な飛散数ではありません
|
【解説】平成17年春の花粉飛散状況は表−2に示すように全国的に非常に多く、すでに予測を超えている地域もあります。4月20日現在の集計で東京、高知、福岡で観測史上最も多い飛散数を記録しています。 |
【参考】5月中旬以降も花粉症の症状が続く場合には、イネ科花粉症など他の花粉症を合併していることがあります。症状が強い場合には医療機関に相談するとよいでしょう。